第8話 【ゲスト・ファントム 誘惑編】

ごきげんよう!
今日も懲りずに、愛のちょいとめあ激情を始めるわよ。
……激情!?
案内役はこの私、天才美少女バンパイア、
リトル・ドラクレアと……
……その兄ラドウだ。
よく出来ました!
ところでお兄様、どうして今日はスタジオ中の床に、
魔法陣が書いてあるの?
いや、大した理由などない。お前は気にしなくていい(汗)
ヘンなお兄様……!!いつも変だけど。
リトル、お前……。
マジメにやる気ないだろう。
(オレが言うのもなんだが)
やあ、リトル。今日はゲストに呼んでくれてありがとう!
ななな何!?ファントム、お前はこの魔方陣の中には
入れないはずじゃ……
ああ。その魔方陣、誤字があるから効かないって♪
なな、なにィ!?

どれどれ……「アクリョウサイタ……ソ?」

ふふ、カタカナもロクに書けないような男は、
リトルの兄である資格はないね♪

うううううるさい!!いちいち細かいことゆーな!!

(魔方陣って、日本語だったのね……)
リトル、そんなことより……今日は星がキレイだ。
こんな夜は2人で踊りたいね?
いいわ。私を誘うなんて、自信家さんね?
もちろんだよリトルv
少なくとも、この家で一番マトモなジェントルメン、
それが僕だからね!
待てリトル……ってうわあああ!!
突然金縛りで体が動かない……!!
ククク……あはあははは!!
どうだラドウ、お前の大切なものを奪われる気持ちはっ!!
くそ……っ……動けない……
貴様に実体かあれば、すぐさまこの剣で切り刻むのにッ!
……お兄様……
また、無理なことを口にして……(きゅん)
なんだリトル……そのうるうるした瞳は。
今、お兄様ステキだった。最高に輝いていたわ。
そ、そうか……?(照)
待ってリトル!!
君は僕と踊るんだろ!!
ごめんなさいファントム……
でも、お兄様は今、必死に何かを隠そう……
いえ、戦おうとしているわ。
そんなお兄様を私、これ以上悲しませたくない。

リトル、待って!
ちょ、ちょっと、僕を放っておくの?

お兄さま、今まで冷たくしていてごめんなさい。
さあ、笑って!!私たち家族ですもの。

あは……あははははっはあ……あひ……
苦しい……!!やめなさいリトル!!

そうでしょう。……ほれほれ。
あうあは、ぎゃははっはあ……!
……リトル。僕と踊るより、
そうやってラドウをいじっているほうが
面白いって言うんだね??
うん!(きっぱり)
ひどい……君も結局、僕のことを相手にしてくれないんだ……
そんなこと言ってないけど……
(ガチャ……扉開ける)リトル、ラドウ……!!
夜遅いんだから、静かにしなさい……って、うわ!?
ふん……こうなったら、あの子に、お前たちの秘密を喋ってやる!!
やめなさい……!!
え、秘密!?なになにーー?喋ってーーー!!!
リトル、君だけに教えてあげるよ。
こいつらの人には言えない秘密をね……
やめろ……!!
こいつらは、ヒザの裏が弱点なんだ。
へええ……!!どれどれ……!!
あはははは……ぎゃは……ひいいいいィ……!!
くそ、私たちの秘密を軽々しく喋りおって……
疎ましい……って、うわぎゃははは……!!
ほんとだ、すごい!!
これは使えるわ。さすがファントムね!
ふ……これでドラクレア家も終わりだね……!
 ※注・ちょいとめあ劇場は、本編のキャラクターを
    ぐだぐだ気味に紹介するコーナーです。

 

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